2008年11月19日水曜日

12月といえば、芝浜です。

クリスマスツリーが街にあふれ出す頃。
ああ、今年も「芝浜」の季節がきたか、としみじみします。

「芝浜」といえば、円朝作の三題噺ですね。
飲んだくれでどこか憎めない亭主と、愛情深く賢い女房。
物語の大どんでん返しの鮮やかさもさることながら、
夫婦のむつまじさとサクセスストーリーの心地よさで、
年の瀬に一度は聴きたい名作落語だと言えます。

三代目の三木助が得意としていた大根太ですが、
鈴本で息子の四代目三木助で聴いたのが初めてでした。
淡々と演じていらして、通の方からは「下手」なんて
評価もあったみたいですが、何人もの噺家さんの、
それぞれの解釈の「芝浜」を聴いた今も、
三木助さんの「芝浜」は忘れがたい味がありました。
その後、三木助師匠はお亡くなりになりましたねぇ。。。
偉大な父親を持つと、苦しいものなのでしょうか。
喬太楼師匠に、三木助師匠のおかみさんにどことなく似てる、
と言われたので、三木助師匠のことは、
今でもなんとなく、気になっちゃってます。

ということで、私の書斎には、三木助の提灯があります。

今年の「芝浜」はどなたで聴こうかなー。

暮れの楽しみの一つです。

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